秋の食養生
まだまだ暑さが続きますが、立秋が過ぎて暦の上ではもう秋です。
店頭には秋らしさを感じる食材も並び始めています。秋はサラッとさわやかな空気が心地よく過ごしやすい季節ですが、体の内側にも乾燥の影響が出やすくなります。特に呼吸器に関わる肺や粘膜を潤すことが、秋の食養生のポイントです。皮膚のバリア機能の低下も、表面の乾燥だけでなく肺の乾燥が関わっていると言われます。
肺を潤す食材として挙げられるのが「白い食材」。旬を迎える里芋やれんこん、梨の他、乾物では白きくらげや白ごま、牛乳などの乳製品も含まれます。
同じ肺を潤す食材でも、熱を冷ます、余分な水分を除くなどアプローチは様々です。
薬のように決まったものを摂るのではなく、その日の体調に合った食材を取り入れていくところに食養生の奥深さがあります。