夏の食養生 ①湿度
夏至を迎え本格的に夏日も増えてくる時期ですが、例年関東の梅雨明けは7月の後半、
しばらくは非常に湿度の高い日が続きます。湿気は単に体の外側で受ける不快感ではなく、
実は体内にも入り込んで不調の原因を作っています。東洋医学では、体内の「水」を最適に
ととのえる養生を行います。
体内に水が滞るとむくみやすくなることはよく知られていますが、余分な水は体を内側から
冷やします。暑いのに手足は冷たい、胃腸がすっきりせず食欲がないというような時は、
体内に不要な水が滞っている時です。
この時期に旬を迎える食材には、体内の余分な水分を流す働きを持つものが多くありますが、その代表は何と言ってもとうもろこし! 特にとうもろこしのヒゲの部分はその効果が高いと言われます。新鮮なとうもろこしのヒゲは捨ててしまわずに、お茶として煎じて飲んだり、
昆布などと一緒に汁物のだしにしていただくのがおすすめです。